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にげ
にげ
overcut
にげ
にげとは、断裁工程において積み重ねた紙の下層部が長く仕上がってしまう断裁不良のことで、オーバーカットとも呼ばれます。
断裁機のナイフが紙の束を切り進む際、紙の抵抗がナイフのしのぎ面にかかる力より大きい場合、刃先がしのぎ面の方向へ進もうとすることで発生します。その結果、積紙の下層部がわずかに前方へ押し出され、下側の紙だけが長く仕上がる状態になります。この現象は特に化粧断裁で発生しやすく、断ち割りでは比較的起こりにくいとされています。
また、紙目の違いによっても発生しやすさが変わり、Y目よりもT目の紙で起こりやすい傾向があります。さらに、アートコート紙や硬質板紙など、硬く抵抗の大きい紙質では発生頻度が高くなります。定規部分にはナイフの食い込み痕が次第に太く残り、極端な場合には二本のナイフ痕が確認されることもあります。
原因としては、紙質に対して刃角度やクランプ圧力の設定が適切でないこと、刃先の摩耗による切れ味の低下、刃先の変形などが挙げられます。対策としては、紙質に適した刃角度とクランプ圧力の設定、刃先の摩耗管理、刃先の変形修正などを行うことが重要です。
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