下げ札

下げ札とは、物品に取り付けて情報を表示する札のことで、印刷・物流・流通など多くの現場で使用されている管理資材です。

とくに物流業界では、倉庫に荷物が入荷した際に貼り付ける札として用いられ、入荷日や荷受人、仕向け先、保管場所などの情報を明示することで、誤配送や仕分けミスを防ぎます。作業員が現場でひと目で識別できるよう工夫されており、紙製や合成紙製など、耐久性や印刷性に応じて素材が選ばれます。印刷現場でも、製品や資材の一時保管・検査時に活用され、工程管理や履歴の明示に役立ちます。

また、アパレル業界では商品のブランド名、品番、サイズ、価格などを記載するタグとしても用いられ、販売・流通の各段階での識別管理に活用されています。近年では、バーコードやQRコードを印刷したり、RFIDタグを組み込むことで、スキャンによるデジタル管理にも対応するなど、情報処理との連携も進んでいます。

下げ札は、アナログとデジタルをつなぐ現場の情報媒体として、識別・管理・追跡を支える重要なツールです。