丁合い

丁合いとは、印刷物や帳票類などを正しい順番で並べる作業を指し、製本や封入の各工程において欠かせない基本処理のひとつです。

製本工程における丁合いは、書籍やカタログなどの印刷物において、折り丁やページを所定の順序で整える作業を意味します。工程の精度がそのまま仕上がりの完成度や信頼性につながるため、非常に重要とされています。一般的には自動丁合機を用いますが、少部数や特殊な構成では手作業による丁合いも行われます。

一方、ダイレクトメール（DM）や請求書・通知書などの帳票を扱う封入工程でも、「丁合い」は重要な役割を果たします。この場合は「コレーター」などの装置を用いて、宛名や内容に応じた複数の帳票やチラシを正しく組み合わせて揃える作業を指します。さらに、個々の受取人ごとに異なる組み合わせを制御する「選択丁合い」も広く活用されており、バーコードや制御データと連携して自動的にページを判別・選別する方式が採られています。

このように丁合いは、製本や封入といった異なる工程において、用途ごとに求められる機能や仕組みが異なりますが、いずれも正確な構成を保証するために欠かせない工程です。