バックル折り（羽根折り）機

バックル折りとは、印刷物を効率的に折るために用いられる折り加工の一種で、大量印刷物の折り加工に特化した技術です。この方法では、紙が機械内でバックルと呼ばれるプレート（羽根）に当たることで折り位置が決まり、その後ローラーによって引き込まれることで折りが行われます。

バックル折りの最大の特徴は、高速で加工が可能な点です。ナイフ折りのような大きな往復運動がないため、連続的かつスムーズに折り加工が行えます。紙はベルトコンベアによって機械内に送り込まれ、ストッパ付きの羽根が紙を所定の位置で止めることでバックルが生じ、その後、ローラーが紙を折り込む仕組みです。この工程により、直角折りや平行折りなど、一般的な折り方を効率的に実現できます。

バックル折りは、大量印刷物の処理が求められるパンフレットやチラシ、雑誌の折り加工に適しており、スピードと精度の両方を兼ね備えた方法として広く採用されています。また、ナイフ折りや他の折り方法と組み合わせることで、複雑な折り方や特殊な加工にも対応できるため、印刷業界では非常に重要な技術です。