
たんざく
短冊
strip of paper
短冊
短冊とは、縦に細長い形状の用紙を指す総称であり、書道、贈答、出版、広告など幅広い分野で使われている。
古来、短冊は和歌や俳句を記すための書道用紙として発展し、現在も「短冊色紙」として床の間に飾る作品などに用いられている。伝統的な寸法単位「寸」で表され、和紙や装飾性に富んだ素材が多い。一方、贈答の場面では略式の「短冊のし」が使われ、品物に応じた細長い帯状の紙で簡易的に気持ちを伝える手段として定着している。
出版業界においても「短冊」という呼称は使われており、書籍に挟まれている「スリップ」や「売上カード」を現場では「短冊」と呼ぶことがある。これらは販売管理や注文記録に使われる業務用の用紙で、一般的に二つ折りにして使用されている。
また、広告用途の「短冊ポスター」では、ISO規格の用紙を短辺方向に2分割したサイズが一般的で、細長い縦長形状を活かした視認性の高いレイアウトが特徴である。駅貼りや店頭掲示など、限られたスペースでも効果的に情報を伝える手段として活用されている。
このように、「短冊」という言葉は用途ごとに多様な意味を持ち、実用性・装飾性の両面から文化的にも産業的にも根付いた存在となっている。
【主な短冊の寸法例】
・広幅短冊(書道用):75×363mm(2.5寸×12寸)
・広幅半短:75×181mm(2.5寸×6寸)
・並幅短冊:60×363mm(2寸×12寸)
・短冊のし(贈答用):250×60mm前後
・短冊スリップ(書籍流通用):45×260mm(二つ折り)など、メーカーにより異なる
・A1短冊ポスター:841×297mm
・B2短冊ポスター:728×257mm
・A2短冊ポスター:594×210mm
・B3短冊ポスター:515×182mm
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