回し折り

回し折りとは、刷り本の折り方の一種で、最初の折り目に対して次の折り目を直角に折り、その後も順次直角に折り進めていく方法を指します。

この手法は、通常右回りで進められることが多く、連続的に複数回折ることでコンパクトに仕上げることができます。

最初の折りを縦に行った場合、2回目の折りは横、3回目の折りは再び縦というように、直角を繰り返しながら折り進めます。この折り方は、折り目が一定方向に揃わないため、蛇腹折りや巻き折りとは異なり、最終的に四角く整った形状に仕上がる特徴があります。

回し折りは、パンフレットやカタログなど、コンパクトに収納しながらも展開時に広いレイアウトを活用できる印刷物で活用されます。この折り方は、ページ順序を正確に保つための面付け計算が必要であり、印刷と折り加工が一体となった設計が求められます。視認性と実用性を両立した構造が、多くの用途で評価されています。