出校

出校とは、印刷会社が作成した校正刷りを発注者（クライアント）に送付し、点検や確認を依頼する工程を指します。このプロセスは、校正作業の重要な一環であり、印刷物の誤字脱字、色味、デザインの誤りを確認し、修正や承認を行うために行われます。

伝統的には、実際の印刷機で試し刷りされた校正刷りが用いられていましたが、近年では、カラープリンターやデジタル印刷機を用いた出力物、さらにはPDFなどのデジタルデータが代替手段として広く活用されています。このデジタル化により、効率化やコスト削減が可能となり、特に短納期の案件では標準的な方法となっています。

出校は、発注者が印刷物の内容を最終確認する重要な機会であり、品質を確保するために欠かせない工程です。この段階で修正や変更が発生した場合、印刷会社は再度校正を行い、新たな校正刷りを発注者に提出します。このプロセスを繰り返し、「校了」が出されることで本番印刷へと進むことができます。

出校は、印刷物の完成度を高めるための最終チェックポイントとして、発注者と印刷会社の間で密なコミュニケーションを図る場でもあります。正確な確認と修正が品質の向上に直結するため、慎重に進めることが求められます。