フロッピーディスク

フロッピーディスクとは、コンピュータのデータ保存用記録媒体の一つで、薄い円盤状のディスクにデータを磁気的に記録するための装置です。

1970年代から2000年代初頭まで広く使用されており、特にPCが普及し始めた頃の標準的なデータストレージ方法として重宝されました。フロッピーディスクは、主に2.5インチや3.5インチのサイズが一般的で、最も普及したのは3.5インチの「ハードシェルフロッピー」です。

フロッピーディスクは、内部に磁気を帯びた薄い円盤を持ち、この円盤に専用のドライブを使用してデータを書き込んだり読み出したりします。データ容量は、初期のものではわずか数百キロバイト（KB）程度で、最も一般的な3.5インチフロッピーディスクでも最大1.44MBの容量でした。この小さな容量では、文書ファイルや簡単なプログラムが保存されていましたが、現代の大容量のデータ保存媒体と比較すると、その容量は非常に限られています。

フロッピーディスクの主な利点は、持ち運びやすさと使いやすさでしたが、耐久性やデータ容量に限界があったため、CD-ROMやUSBメモリ、外付けハードドライブなどのより高性能なストレージメディアに取って代わられました。現在では、フロッピーディスクはほとんど使用されていませんが、かつてはソフトウェアの配布やバックアップ、データ転送のために不可欠な存在でした。