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ふらんすそう
フランス装
French Binding
フランス装
フランス装とは、製本の一種で、本文部分は糸かがり綴じを施し、表紙部分は仮製本のようにくるんで仕上げる製本方法です。この製本方法は、上製本(ハードカバー)と並製本(ソフトカバー)の中間に位置しており、特に本の装幀を後から変更する柔軟性が特徴です。
具体的には、フランス装では、本文が糸かがり綴じでしっかりと製本され、その上から仮表紙として大きめの紙で包まれます。表紙の背以外の3方を内側に折り込むことで完成品となります。これにより、表紙デザインや装飾を後から変更することが可能となり、読者が自分好みのデザインに仕上げることができます。
この製本方法は、19世紀から20世紀初頭にかけて、特にフランスで一般的に使用されていたことから「フランス装」と呼ばれるようになりました。当時は本の装丁において、表紙の豪華さや装飾にこだわりがあり、後から変更できるフランス装の製本方法が選ばれることがありました。
現在では、フランス装は手間とコストがかかるため、一般的な書籍ではあまり使用されませんが、特別版や高級書籍、限定版などで見かけることがあります。その柔軟性と独自の美しさが評価される一方、商業出版では他の製本方法に比べて流通していないことが多いです。
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